ユーザ用ツール

サイト用ツール


なみゆいの会

文書の過去の版を表示しています。


なみゆいの会

2025-01-18 力について

中国武術で言うところの勁力。私の思うところの「力」とは多分これに近いと思う。 私はこれを下から通ってやって来た力と解釈している。それほど解釈に自信があるわけではないけれど。

例えば、まっすぐ立ち、右手を出して相手の肩に触れる。背筋を伸ばし、腕も伸ばしたまま、膝を少し曲げ、くっと、膝を伸ばし、その力で肩をぐっと押す。
相手と接しているのは手のひらだけれど、押す原動力は膝である。

勁力を通す、勁を通すと表現されることが多いけれど、浅学の誹りを怯えずに書くならば、作用点と違う場所で力が発生し、体を通って、その力が作用点まで到達する、というのが勁力を通す、私が重視するところの力であると私は思っている。

もっとも、膝の屈伸の力は変化が鈍いのでいまいちかもだけれど。 つまりは、足の裏、地面である。これは堅い。
固いとはどういうことかというと、高速の反発力という力があるということだ。押されても、動じない、跳ね返す、これも力だ。
地面を殴って大穴を開けた奴を私は見た事がない。この地面の力を自分の手のひらまで伝えたい。 ま、私自身もそう出来たらいいよねと思っているだけ。

加えて、書くならば、背の高さほどの木の杭が地面に打ち立てられていて、歩いていて気づかずにぶつかれば相当痛い。
これは空間における場所取りである。 杭が先にこの空間を取っていた、そこへ、体がその空間を奪おうとしてやってきたと考える。杭が固ければ体に衝撃が向かい、杭が柔らかければ、杭が倒れる。弱い方へ衝撃が向かう。体が足の裏から拳まで一つに繋がっていれば、突き出した拳が地面の硬さとなる。

これを受動的な力と考え、もう一つ、能動的な力がある。開閉の変化の速さが産み出す力である。もっとも、この二つの力は分離して発生するものではない。

元気があれば続く

なみゆいの会.1737282798.txt.gz · 最終更新: 2025/01/19 19:33 by monobe

Donate Powered by PHP Valid HTML5 Valid CSS Driven by DokuWiki