===== 「上下定分の理」について、少しばかりのことなど ===== {{tag>途中の文章}} 上下定分の理 林羅山作りだした理屈で天と地があるように、人間にも上下があるものなのだという考え方 \\ 江戸時代、支配するその根拠として、産み出されたというのは、確かにそうだろうと思う。 \\ では、何故、今もそれが、私たちの心の奥底に巣喰っているのかということを考えたい。 \\ 上下の「上」とは、例えば、議員、官僚、大企業の経営者、大学教授、それなにの名前が通っていて、理屈を捏ねたり、大声を発することのできる人達で、「下」は、私達、庶民であるだろう。 \\ では、「上」が上下関係を維持しようと努めているのだろうか。 \\ どうも、そうではないのではと考える。 \\ 維持しようと努めているのは、私達「下」の庶民の側である、だからこそ、長く続いているのだと考える方が尤もらしいと思う。 \\ つまり、私達は「下」で居たいと願っている、いや、希求していると言っていいくらいだと思うのだ。 \\ それは、私達の無責任さと狡さによるものだ。 \\ **続く**